冬は、家屋にとって危険な季節です。氷点下になるとパイプが破裂し、被害に繋がる恐れがありますし、嵐で木が倒れて、家屋に損害が及ぶこともあります。建物周辺で誰かが滑って転ぶかもしれません。人々が家にこもって照明や暖房、その他の電化製品を多く使う冬の時期、電気による火災は特に心配です。この種の損害に保険を掛け、自宅が家族にも訪問客にもできるだけ安全であるように努めることが大切です。
標準的な住宅所有者保険は、通常パイプの破裂や強風による損害等の氷、または雪の重さによって引き起こる冬特有の災害を、火災関連の損失と同様にカバーしています。基本的な家屋保険契約は、家屋及び家財道具の実質的な金銭的価値のみを補償する一方、包括的な契約は、買い換えのための価格をカバーします。どのような補償が定められているのか、保険契約内容を予め調べておきましょう。賃貸住宅の場合は、標準的貸借人保険で冬特有の問題から生じる個人財産への損害が補償対象になっているはずです。なお車に関する冬特有の損害は、多くの場合自動車保険契約の包括的補償の対象になっています。
誰かがあなたの不注意の結果あなたの敷地内で負傷したときでも、保険の対象となります。例えば、誰かが壊れた階段で滑って怪我をしたり、パーティ中にリビングルームの敷物につまずいたりして、医療費や裁判での弁護士費用等を含めた経費が発生すれば、家屋保険がカバーしてくれます。ですがもちろん、家の中にそのような危険がないよう努めなければなりません。コンセントは通る人が引っかからないように整理し、階段と手すりはすぐに修理して、訪問客には特に危ないところに注意してもらいましょう。地方の条例には、家の外の一般歩道をきれいにしておくような定めがあるかもしれませんが、敷地の雪と氷を片づける法律的な義務はありません。それでも側溝からの水漏れですべりやすい氷が出来るなど、あなたが原因で危険が発生したのであれば、あなたの過失となる可能性は十分にあります。
もし損害を被ったとき、保険による補償を最大限に確実に利用するためには、いくつかのステップが必要です。
- 家の中の全ての保険の対象物リストを作成する。(最善の方法は、保険対象物の写真撮影、又はビデオ録画です。)
- 保険証書を家の中と家の外の安全な場所に保管する。
もちろん、損害を未然に防いで避けることが望ましいことに違いありません。側溝ガードの設置や側溝の掃除をしておけば、壁や天井に雨や雪解け水がつたわらないようになり、家屋から外へ出てきちんと地面に流れるようになります。壁や窓回りのひび割れも塞いで、水による損害を防いでくれるでしょう。また木を刈り込んで弱い枝を取り、枯れ木が倒れる前に切り払っておけば、嵐による損害の危険性を最小にできます。そして家を暖かくして地下室と屋根裏に断熱材を入れておけば、パイプの破裂を防ぐこともできます。そして万が一のため、緊急時に水道を止める方法を確認しておいてください。一番大切なのは、煙・火災報知器の動作を確認して、自分自身と家族を守ることです。保険についての疑問があれば、必ず弁護士に意見を聞くようにしましょう。そうすることで、万全の対策をとることができるはずです。
コメント