災害対策-準備と保護

危機管理・保険

同時多発テロ、ハリケーン・カトリーナ及び2007年の南カリフォルニアの山火事といった災害の後、連邦、州及び地方政府は、多大な時間と経費を災害対策に費やしています。しかし、本当に家族と愛する人のための備えを確実にしたければ、自分自身で対応しなければなりません。
災害対策の最初のステップとして、率直に家族と話し合い、計画を立てます。この計画には、非常事態または避難の際の家族の集合場所を含めるべきです。家の近くにひとつ、そして家まわりが危険な場合として州外をもうひとつの2箇所を決めておきます。さらに、州外で家族が寝泊りさせてもらえる人を検討しておくべきです。非常時には、地域内の番号よりも長距離電話のほうがつながりやすいかもしれません。家族の一人一人が、計画書のコピー、連絡先、それに電話番号を必ず携帯するようにします。

また、万一のときのための必需品を確保するために、非常キットを準備すべきです。キットはまず、新鮮な水、食料、奇麗な空気、そして暖をとるといった基本から始めます。
以下のチェックリストは参考になります。

  • 水-1人1日1ガロンの水を最低3日分
  • 食物-腐らない食物を3日分
  • 懐中電灯
  • 予備の電池
  • 応急手当キット
  • 笛-助けを求める合図を送れます。
  • 防塵マスク
  • 個々の衛生用品として利用できるウェットタオル、ゴミ袋、ビニールの紐
  • ハンマー、レンチとプライヤーを含む基本的な道具
  • 缶切り
  • 地元の地図

さらに、以下を追加しても良いでしょう。

  • 処方薬
  • ペットのための食料と水
  • 重要な書類
  • 現金
  • 寝袋と毛布
  • 着替え
  • 子供のための本、ゲームや遊びになるもの

非常時には、ATMとコンピュータは使えないと覚えておいて下さい。大切な家族関係書類をコピーし予備のお金も準備しておきます。非常用キットを用意するとき、保険契約証、身分証明書と預金口座残高計算書のコピーも含めるよう考えて下さい。現金、トラベラーチェック、それに小銭も詰めておきます。全ての書類は、防水の携帯用の入れ物に保存すべきです。

アメリカの何百万ものペットの飼主の一人ならば、万一のときに大切な動物たちがどうなるか心配でしょう。家族の緊急避難の計画時を立てる際、ペットについても考えて下さい。一般的に、人にとっての最善は、ペットにも最善であると忘れないで下さい。言い換えると、人に避難する必要があれば、事前に、ペットをどう非難させるか考えておきます。ペットのID用書類、獣医の記録、ペットと一緒に撮った最近の写真なども保管しておきます。避難計画を立てる際には、公設避難所は動物を必ずしも受け入れてはくれないと承知しておいて下さい。近所または友人と互助グループを作るのも一考です。帰れない場合に備えて、他の誰かがあなたのペットを安全か確認し、付き添ってくれるのです。
計画を立て、準備が出来れば、ありうる脅威と危険に関しての最新情報に注意します。これは、ローカルニュースと天気を毎日チェックするのと同じくらい簡単に出来ます。連邦政府は、あなたが準備し最新情報を入手できるようにwww.ready.govと1-800-BE-READY等の情報源を用意しています。こういった情報源は、準備とありうる脅威に関するローカル情報も提供しています。注意し、準備していれば、災害の際、家族にとって第1番目の(そして、最も重要な)頼りとなるのです。

外務省は、在留邦人と旅行者のために全米カナダ邦人安否確認システム https://www.nashville.us.emb-japan.go.jp/jp/pdf/EISS.pdf の運用を開始しましたので、北米在住者及び旅行者は日頃からシステムに慣れ、家族と使い方を確認しておくのも有意義です。さらに、在米日本大使館や一部の領事館は、緊急時の情報を電子メールで受取れるシステムたびレジ – 外務省 海外安全情報配信サービス (mofa.go.jp) も準備していますので、居住地を管轄する大使館又は領事館に登録が可能か事前に調べておけば安心です。

※この記事は法律上の助言を構成するものではなく、一般的な法的原則の一般的な概要のみを示しています。 これらの原則は、管轄地によって異なる場合があります。 ご自身の特定の状況については、弁護士に相談する必要があります。 この記事の公開によって弁護士と依頼人の関係が形成されません。

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