海外旅行と法律

危機管理・保険

海外旅行は、初めての場所を見、違う言葉を話し、文化について学べるわくわくする冒険です。しかし、法律問題は、不要な冒険です。何もしていなくても、外国での逮捕や拘留の可能性を非常に深刻に考えるべきです。出発の前に何をすべきか理解し、権利を知り、米政府職員の助けにも限度があると心に留めておけば、予想される問題を早く解決し、安全に帰国できる可能性が高くなるでしょう。


海外旅行の前にやっておくべき大切な準備がいくつかあります。最初に、米国務省の渡航警告と警報(International Travel (state.gov))をチェックしてください。これらの通知は旅行者に対して、世界中のどこで問題の兆しや政治的な不安定、又は暴力の可能性があるか警告しています。国務省への名前の登録も検討してください。登録はオンライン(Smart Traveler Enrollment Program (state.gov))で無料ででき、登録しておけば、万一の際にはアメリカの職員が家族か滞在先に簡単に連絡できます。最後に、出発前には旅行関係書類とパスポートの写しを家族または友人に預けてください。そうすれば何か起こった際でも、本国にいる誰かがあなたの情報を持っているのです。


さらに、旅行中は、本国の法律とは異なる旅行先の国の法律が適用されると忘れないで下さい。法律を知らなかったとの言い訳は通用しません。海外で逮捕されたら、落ち着いて下さい。拘留されたら、最も近いアメリカ大使館または領事館の領事と直ぐ話したいと頼んで下さい。多くの国は、この権利(そして、相手国の市民は、アメリカに互恵的な権利を持ちます)を保証するとアメリカ合衆国と合意しています。要求が断られたら、丁寧に、しかし継続的に、依頼し続けます。


アメリカ大使館と領事館員は、海外で逮捕された市民にとって大切な味方ですが、自動的に留置所から開放してくれるのではないと、忘れないで下さい。さらに、アメリカの当局者は、通常法廷であなたの代理をできませんが、資格のある弁護士のリストを提供し、本国の家族からの送金を受取れるように助けてくれます。また、アメリカの当局者は、あなたの健康と安全をチェックし、暴行や虐待には抗議してくれます。海外旅行の最大の保証とは、事前に必要な情報を入手し、旅行先の規則を理解し、そして、分別を持つべきと覚えておいて下さい。

子供が海外旅行する際の両親へのアドバイス


真夏に向けて、多くのティーンエイジャーや大学生は、海外旅行の準備を始めたり、海外でクラスを受講しようと荷物をまとめて用意をしています。子供にとっては、このような機会は、経験と楽しみにあふれる刺激的な時間です。両親にとっては、ストレスと心配になりえます。息子や娘に外国の警察官とのやり取りの仕方を理解させて、海外旅行の用意をさせられます。以下のリストは、大切な注意点とアドバイスの一部です。

  • 情報収集:フライト情報、宿泊施設、予定されている現地旅行、同行者の全ての名前等を含めて、子供の旅行に関する全ての情報を集めておきます。子供の旅行関係書類(パスポート、チケット、クレジットカード等)のコピーをして、保管しておきます。紛失に備えて、子供にも余分のコピーを持たせます。
  • 子供自身の情報収集:滞在地について子供と一緒にリサーチをします。国務省は、最近旅行警報を出していませんか?現地の言語で、「助けてください!」、「病院はどこですか?」、そして、「アメリカの大使館に電話してください。」等少なくとも2、3の大切な表現を学んでおくのは子供のために役立ちます。
  • 安全性についての話し合い:注意しすぎない範囲で、海外旅行の危険性について、子供と率直に、はっきりと話し合ってください。古い諺「数が多いほど安全」を必ず教えて、アルコールと他の麻薬の危険性を教えます。合衆国よりもアルコールや薬に対して寛容な法律を適用している国もありますし、非常に厳しい国もあります。たとえ子供がそのような行為をしそうになくても、危険性を正直に説明しておくべきです。

結局は、これは子供にとって一生一度の経験だと忘れずに、子供に世界を経験させ、あなたは出来るだけ子供のために準備したと自信を持って下さい。

※この記事は法律上の助言を構成するものではなく、一般的な法的原則の一般的な概要のみを示しています。 これらの原則は、管轄地によって異なる場合があります。 ご自身の特定の状況については、弁護士に相談する必要があります。 この記事の公開によって弁護士と依頼人の関係が形成されません。

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